レコード通販のご感想をいただきました(2020/05/01) - 静岡市N様
いきなり見つけてしまっても、本当に聴きたいと望むからこそ、
たとえ…店頭にて棚から見つけ出す営みが省かれようとも、
良いことある、と感じました。
今回見つけた音楽に関しては、
長年聴き連ねてきた思い入れとは真逆に、
全くの初めて。
強いて言えば、詞を集めたものが、詩集として世に出ていて、あらかじめ触れる機会があったこと。
詞と曲…同時に、ではなく、
詞から曲へと往けたことが焦点、と言えば、そういうことになる。
聴いていて感じるのは、
とにもかくにも、
こんなことあるのか…、という、
驚きと、熱を持ってから、わずかひと月の間に、
駆け巡る流れのなか、
今回巡り遭えた1作品も、他の作品も、また一貫していて、
明らかに…熱の種類が異なっていて、
熱して醒めてる気がします。
私がそう感じるのは…、稀なことです。
とても素敵な機会が、わずかひと月であっても良い。
説教臭くてあれですが。
どうなんだろう、
ならば、なぜアナログ盤なのか。
このひと月の流れに至っては、
試聴や、他の規格を通じて、楽に取りかかれば良いのでは、とは、それほど思わなかった。すこし危うかったものの。
この作品にアナログ盤が存在する歴史があるなら、
まずは、いの一番、そこへいこう、という気持ちや、こだわり。
当時の多くの人達が通ってきたアナログ盤…、気持ちに寄り添う感覚も、すこしあります。
前に所持されていた人の、愛情の顕れが、ジャケットや盤に出てることもあったりします。
気の長い話ですよね。
すごく小さい頃から…馴れ親しむアナログ盤、として、
地続きでいたい意識も、どこかありますね。
うーん、なんだろう、
中古盤は、確かに、
聴きたい、と望み、求める側にしてみれば、
作品を表現する人達、制作に関わる人達、製造に関わる人達とで、切り離されてる。
ただ、斜に構えることがなくて、二次的に音楽を意識しなくても、
聴き手が自然に、独立した感覚になれる…、やっぱり、
ジャケット、盤、詞があるから、と思いますね。
小さい頃は、ただ単に、
レコード、と呼んでたものが、アナログ盤、と呼び方が変わることひとつ取っても、
長い年月がつくりだすものであって、
今にしてみると、ずっとずっと、続いてることなんですね。
その時代のその都度、全く、通ってなかった音楽でもあって、
クラシックに触れる機会が、すごく素敵な事として近年、稀にあって。
その感覚は、人からもたらされ、
かけがえないもので。
今回の件で、どこかしら近い質感を覚えているので、
そうした側面を感じたりする幸福感もまた、
忘れずにいたいです。
息を飲むような、どんどん、階段を降りていく途上のような1作です。
音はきれいなのに、奥深く胸を打つ独特さ。
あと、亡くなられた歳に、ことし、私もその歳になります。なぜか、縁のようなものもあるにせよ、
なぜか、すごく穏やかです。
発表された当時からしたら、親と子くらい離れた年齢差なのに、
ひとつの作品に、巡り遭えるもので。
そう感じるのも、アナログ盤の持つ力なのかもしれないですね…。
今回の1作品を聴いて、すぐに、なぜか…、
その時代の幼い頃に手にした、小さな小さなバッジを思い出しましたね。
行ったことのない、その国のことに親しみを覚えていたことを、思い出せて…。
不思議と、和みます。
静岡市N様