2002年1月29日 北欧レコード買付日誌(スウェーデン編)9 ~ 三角木馬は武器か否か。ガラムスタン散策。
1月29日
何だかんだで、かなり荷物も溜まってきたので、朝から荷物を整理し、何箱かレコードを日本に発送する。
ホテルのすぐ近くにあるGlobenの中のショッピングセンター内に有る郵便局へカートを使い持ち込んで発送。
もの凄い重量なので郵便局までフラフラになりながら運んできました。
荷物を出し終わり、一息ついたところで観光がてらにストックホルム市内を散策しようと出かけることに。
取り敢えずガラムスタンまで電車で行き、そこからスラッセンの間をうろちょろと歩き回ったのですが、吹雪いていたので、朝食抜きの体にはかなり堪えます。
雪は積もっていないのですが、横殴りの風と雪で、途中意識が朦朧とすること数回。
何か食べ物を買おうと立ち寄ったスーパーで、かの有名なゲイシャ・チョコを発見!!
早速購入して食べてみるが、何とも言えず不味かったので、お土産としては買わないことにしました。
ガラムスタン駅周辺まで歩いて戻り、2店ほどノーチェックのレコード屋さんを新たに発見し襲撃したり、古着やアンティックを大量に売っている店に寄ったり、ランプ専門店に入り込んでみたりと、レコード屋さん以外の各種お店を堪能。
かなり楽しく歩き回っておりました。
レコードに関しては襲撃済みの店も含めて何店か回りましたが、残念ながらこれと言ってめぼしいものは結局発見できず。
散策しておりますと、ビルの窓から様々な会社のオフィスの中が見えるので、何気にチラチラと覗きながら歩いていたのですが、そこの何処もが非常に洗練されたデザインをしたオフィスになってまして、どうせ将来レコード屋さんを開くならあんな綺麗で落ち着いたオフィスにしたいものだと強く思ったのでありました(筆者注:2011年時点で未だにこの夢は達成できてませんが・・・)。
テクテク歩きまわりストックホルム市街の東部へ向きを変え、さらに行く当てもなく、うろちょろと徘徊していると武器博物館という建物を発見。
16時も過ぎていて、閉館まで時間が無かったのですが、ミリタリー好きには見過ごすことが出来ず、慌てて入館し駆け足で見てまわることに。
サクサクっと小走りに見て回っていると、拷問用具コーナーを発見。
さてさてこんな展示物は珍しいなと足を止めてみると、デ~ンと三角木馬がその中央に飾ってあるではありませんか。
「こっ、これはっ・・・趣味の世界だけではなく、実際に実用品(?)として使われていたのか!」
と驚嘆しながら、ふとその傍らに目を移すと、同型の、しかし大きさで言うと1/3程度のミニチュアが置いてあり、しかもご丁寧に「お試し下さい」との立て看板がっ!
いったい如何ほど苦しいものなのか、これは早速試さねばと思ったのでありますが、そのすぐ目の前に監視カメラが置いてある事に気付き、これはいかんと、いかにも
「試す筈がないじゃないですか~」
という装いで、その周りで暫し独り黙考する・・・
結局、モニター室にいる監視人に遥か異国の地で独り変態東洋人のレッテルを貼られるのは如何とも心苦しく渋々断念。
「何もそこに監視カメラを置かなくても」
と思ったのですが、事故防止又は趣味防止(?)の為の措置ならしょうがないと思い直し、慌てて他の展示物を見て回る。
結局閉館時間が迫ってしまったのでじっくりと居ることは出来ず不完全燃焼ながらも退館し、ホテルへ帰ることに。
本日購入したレコードは極少量で、軍資金もほぼ底を付いてきてしまった。
夕食はいつも通りホテルの近くのピザ屋で購入しビール1.5リットルとピザを食べて就寝。
↓送った荷物です。ちなみに一番手前にあるのはJET CIRCUSの7インチです。元LEVITICUSのメンバーが作ったクリスチャン系のバンドですね。日本でもアルバムがPONY CANYONから出てました。
↓ガラムスタンの風景です。路地マニアには堪らない街です!写真もそんな場所ばかり撮ってます(汗)。
坂道と路地がクネクネと続き昔ながらの美しい街並みが残っております。
観光名所なのでメイン通りにはお店が並びますが、一歩道を外れると下のように人っ子一人いないような箇所が多く見受けられます。
雰囲気でいったら京都の清水寺前の商店街といった感じでしょうか。
天気が良さそうに見えますが、直前まで吹雪いておりました。
・・・続く