2002年1月31日 北欧レコード買付日誌(スウェーデン編)11 ~ 帰国の途へ
1月31日
帰国の日だ。
絶対に飛行機には乗り遅れることは出来ないので、
「必ず5時に起きる」
と自己暗示をかけながら就寝したら、ほぼその時間通りに起きることが出来た!
早朝ホテルをチェックアウトし(・・・と言っても鍵を部屋に置いたまま出て行くだけなのだが)一路空港に向かう。
バスだと安いのだが、雪がかなり降っていたので、万が一にも遅れてはいけないと思い電車に乗り込む。
飛行機のチェック・インまでは無事に済んだのだが、大雪の為、暫し足止めを食ってしまい、
「大丈夫ナンダロウカ」
と不安に思いながらも無事離陸。
「さらばスウェーデン、また会う日まで!」
と心の中で分かれを告げ、中継地のアムステルダムへ。
アムステルダム空港に到着したら、乗り換えの飛行機にギリギリの時間だったので空港内をダッシュして乗り込む。
こういう場合の乗り換えの飛行機は果たして待っててくれるのだろうか?
ここで久しぶりに団体旅行の日本人と遭遇し、日本語を耳にする。
アムステルダムから関西空港へは非常に長いフライトなのでかなり辛かったのですが、北京上空を飛んだ時に見た夜景が綺麗だったのが印象に残っている。
日本時間2月1日朝8時頃に無事関空到着!!
帰りも特急なんかに乗るお金は既にレコードになって消えてしまっていたので快速に乗り込み、一路我が家へ向かう。
どうしても我慢出来なかったので最寄駅に着いた時、立ち食い蕎麦屋で腹ごしらえをしたのだが、久しぶりの和食にも関わらず全く美味しく感じなかった。
どうやらかなり不味い店らしい・・・。
家に無事到着し、実家の家族にも電話をして無事を伝え、10日間に及ぶ買い付け旅行は終了したのでありました。
当初行きたかったデンマークとノルウェーは断念してしまったし、会えたディ-ラーさんも僅かだったが、それを補って余りある猟盤活動が出来たと思う。
準備したWANT LISTも全て配ることが出来、インタビューも2回受け猟盤にかける大和魂を北欧人に見せ付けてきた。
生命の危機を感じること数回。
雪に埋もれた犬のウンコを踏むこと数知れず。
重いリュックを背負って歩き回ったおかげで痛めた腰はまだ治らない。
持病の金欠病は致命的だ。
しかし筆者には
「次いつくるんだ?来た時の為にいっぱいレコード取っておいてやるからな」
と温かい悪魔の囁きを投げかけてくれたスウェーデンのディーラーや店主達がいる。
一人ひとりの笑顔を思い浮かべていると、また近いうちにスウェーデンに戻って、
「また来たよ」
と彼らの店や家のドアを突然ノックし、またレコード談義をしたいと、なんとしてでもまた北欧に行くぞと心に誓ったのでありました。
問題は軍資金だけなのですが....。(2002年2月20日)