ジャンルのイメージと違ったジャケ ~ グレン・グールド"Bach; the two and three part inventions"、荒井由実「ひこうき雲」等
こんにちは。スタッフの岩田です。
春物からすっかり夏物の服に切り替えたのに、先週は肌寒い日があり、久しぶりに「寒い」という言葉が出ました。まさかこの時期に寒いと感じるとは。
6月らしくない気温でした。
「~らしくない」話題から無理矢理こちら。
グレン・グールド"Bach; the two and three part inventions"
グレン・グールドのレコードのジャケを初めて見た時、第一印象は「ジャズ」でした。
このレコードもそうですが、クラシックとわかっている今でも、ジャズピアニストっぽいと思ってしまいます。
この端正な顔つきのせいでしょうか?
当時もどうやらアイドル視されていたそうです。
去年だったと思うのですが、とあるテレビ番組で葉加瀬太郎さんがクラシックの歴史をわかりやすく、そして楽しく解説した番組があったのですが、その時にリストはアイドルの先駆け的な人で、コンサートグッズを作ったり、演奏を見た女性たちが失神した等の逸話があると話していたのを思い出しました。
リストと違ってグレン・グールドはそういったアイドル視されるのを良くは思っていなかったようですが、このジャケもとある映画のサントラ盤で映画のシーンの一部といっても通じそうです。
もう一つ、クラシックなのにジャズっぽいジャケと感じたレコードです。
ガルネリ弦楽四重奏団「ブラームス:ピアノ五重奏曲」
ジャズっぽいと感じるのはジャケの色合いのせいでしょうか。
クラシックのレコードは、オーケストラや絵画のジャケが多いので、こういう構図が珍しいせいかもしれませんね。
次はこちら。荒井由実「ひこうき雲」
これはクラシックではないのに、クラシックっぽいと思ったジャケです。
文字のみの構成なので、そう感じたのだと思います。"HIKO-KI GUMO"ではなくて、"Piano concerto"と書かれていても違和感の無い色合いでもあります。
もう一つ荒井由実の"MISSLIM"
クラシックのピアニストっぽいと思いました。
髪型のせいか、こちらと雰囲気が似ているからかもしれません。
花房晴美「ラヴェル・アルバム」
「~っぽくない」と思ったこれらのレコードをタイトルやアーティスト名をを全く見ずにジャケ買いしたとしたら、思っていたジャンルと違って少しビックリするかもしれません。
例え思っていたのと違ったとしても、それはそれでジャケ買いの魅力なのかもしれませんね。
こちらは「イメージ通りといえばイメージ通りですが・・・」と言いたくなったジャケです。
Gabriele Santini "Puccini ; Madame Butterfly"
物語の舞台が日本なので、浮世絵の絵を使うのは間違ってはいないのですが、正解でもないような。
とはいえ、わかりやすいイメージではありますね。
このジャケの場合、「オペラのレコード」という情報だけあれば、タイトルを見なくとも「蝶々夫人」だとわかりそうです。
実際私も、クラシックやオペラのレコードが続いていたデータ入力の際にこれが出てきて、タイトルを見て「あ、やっぱり」と思いました。
ジャンルの定番構図やアーティストの個性などを見るのも楽しいですが、クラシックやオペラのように同じ曲でも生産国によって違う雰囲気のジャケを見るのも楽しいですね。