秋の夜長にオススメの映画 ~ ラブソングができるまで
こんにちは。スタッフの岩田です。
今日は私の大好きな映画をご紹介します。
ヒュー・グラント&ドリュー・バリモア主演「ラブソングができるまで」
原題は"Music and Lyrics"
直訳すると「曲と歌詞」、映画の内容から訳すと「作曲者と作詞者」です。
見たいと思ったきっかけは、単に大好きなヒュー・グラントが出ているからという単純な理由なのですが(笑)、他にももう1つ理由が。
予告でも見たこの映像です。(写真はDVDを再生しているテレビ画面を撮ったものです)
ヒュー・グラントが演じるアレックスは80年代に人気を博していたバンド"PoP"のボーカリスト。
しかし今は、忘れ去られた過去の人。
英語では"has-been"という名詞で表されていて、日本語では「あの人は、今」や「一発屋」といったところでしょうか。
この"has-been"を辞書で調べてみると、「人気のなくなった人」「盛りを過ぎた人」等、読めば読むほど悲しくなってくる説明が…。
映画では「元スター」と訳されていました。
この映像はそのPoP時代のミュージック・ビデオという設定のものなのですが、曲やメンバーの格好全てがTHE 80'sなのです!
ちなみに曲名は「PoP goes my heart」。
サビ部分でこの歌詞が出てきた時には「ハートがパンクした!」との訳が。
Wham!の"wake me up before you go go"が、邦題「ウキ・ウキ・ウェイク・ミー・アップ」となる位なので、もし当時、本当にこの曲が発売されていたら、「ゴー・ゴー・ポップ・マイ・ハート」とか「ワク・ワク・ポップ・マイ・ハート」、なんていう邦題が付けられていたのではないでしょうか(笑)?
メイキング映像に収録されているインタビューでは、デュラン・デュランを意識したと言っていました。
私は動いているデュラン・デュランはこの映画の後に初めて見たのですが、「確かに…PoPぽい」という逆転な感想を持ってしまいました(笑)。
2番になると、ミュージック・ビデオはいきなり、ドラマ仕立てになります。
a-haの"take on me"状態です。
"PoP goes my heat"以外にも、遊園地や同窓会の営業で、PoP時代の曲を歌う場面が出てくるのですが、「メロウなバラード」という表現がピッタリな曲も出てきます。
物語はそんなアレックスに、若者に大人気の女性歌手コーラから曲提供を依頼されるところから始まるのですが、このコーラ、まるでブリトニー・スピアーズのような、セクシーな衣装やダンスで、おじさま達をポカーンとさせます(笑)。
スノー・レコードで勤務し始めてから、80年代のバンドやアイドルのレコードを目にする機会がよくあるのですが、その度に私の頭の中ではこの映画が流れます。
映画内の架空のバンドですが、その内に本当にPoPのレコードが出てくるのではないか!?
と期待してしまいます。
サントラも買いました。映画では少ししか聞けなかったPoPやコーラの曲がフルで楽しめます!
私、もう完璧にPoPのファンになってます(笑)。
他の登場人物もユニークな人が多く、ドリュー・バリモア演じるソフィーの姉、ロンダとアレックスが住むマンションのコンシェルジュ、カーンが良い味出してます!
そして、特典映像にNGシーンが収録されているのですが、そこにヒュー・グラントが関西弁を話しているシーンがあるのです!
正確にいうと、関西弁に聞こえるだけなのですが、その関西弁とは……
「アカーン!」 です。
本当は"I can't!"(出来ない!)と言っています。
アメリカ英語では"can"を「キャン」と発音しますが、イギリス(オーストラリア等)では「カン」と発音します。
「アイ・カント」が上手い具合に「アカーン」に聞こえるのです。
他のNGシーンにはちゃんと字幕を付けているのですが、この「アカーン」部分だけには字幕がなく、私は字幕を担当した方は、狙って付けなかったんだろうなと思っています!
今月は連休もあるので、またゆっくり見たいと思います!!
デュラン・デュラン | ナイト・ロマンティックス
V/A | wea top hits feb. '87 vol.43