『ポートレイト・イン・ジャズ』、The Modern Jazz Quartet:「Pyramid」
スタッフの河野です。
最近読んだ本です。
和田誠さん、村上春樹さんによる、『ポートレイト・イン・ジャズ』。
和田誠さんがジャズ・ミュージシャンの絵を描き、村上春樹さんがそれぞれの人物に関する文章を書いた、という本です。
しかも村上春樹さんの所有するレコードの写真まで載せられているという。
コチラは平成九年に刊行された 『ポートレイト・イン・ジャズ』 と、平成十三年に刊行された 『ポートレイト・イン・ジャズ2』 と、新たに書き加えられた3編を合わせて、平成十六年に発行された文庫版です。
総勢55人分。
かなり興味深く読みました。
因みに表紙の絵は、ビックス・バイダーベック/Bix Beiderbecke 。
名前は初めて聞いたような気がしたのですが、写真が載せられていたレコードのジャケには見覚えが有りました。
だから見たことがあるのかもしれません。
ハイ、私なんてまだまだです。
毎日レコードを見ているうちにアーティストの名前は結構覚えて、この本に収録されている人物も大体は知っていたのですが、曲名を言われてメロディーが思い浮かぶのはほんの僅かでした。
そんな初級者レベルの知識で読んでも面白く読めました。
そして勉強になりました。
しばらくは私の参考書的存在になると思います。
たぶん、一人も名前を知らない状態で読んだら、文字が頭を素通りするだけだったかもしれないので、今のタイミングで読んでよかったです。
それで、The Modern Jazz Quartet の 『Pyramid』 を撮ってみました。
本で紹介されていたMJQのレコードは、これではないんですが、偶然出てきたもので。
高校生だった頃の村上さんは、4人のビシッとスーツで決めた姿や、演奏のスタイルがカッコ良くて憧れた、というようなことが書かれていました。
こんな姿でしょうかね?
当時、それぞれのアーティストがどういう存在だったのか、どういう見え方をしていたのか、レコードを見ているだけではなかなか分かりませんから、そういうのが垣間見えるのも面白かったところです。
そして、音楽を聴いてどのように感じるか、村上さんの表現もスゴくて面白いですね。
こんな例えがサラサラーっと頭に浮かぶんだなぁ、と思うと さすがだなーという感じです。
私なんかココに音楽を聴いた感想を書こうと思っても、カッコイイとか、楽しいとか、限られた語彙ばかり使うことになってですね、ダメですね。
努力しようと思います。
そのうち本に載っていたレコードを見つけられるかどうか、楽しみです。
モダン・ジャズ・カルテット ピラミッド P-7521A