渥美清 / ATSUMI, KIYOSHI - 男はつらいよ / otoko wa tsurai yo - CW-5021
アーティスト - 渥美清 / ATSUMI, KIYOSHI
タイトル - 男はつらいよ / otoko wa tsurai yo
品番 - CW-5021
発売国 - 日本
定価¥500円、ベスト・カップル・シリーズ、B面:泣いてたまるか
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確認済みマトリックス番号
A面:CSS-2982 1-A-3 3T2、B面:CSS-12?3 2-A-3(?部分は判別不能。「1」か「7」の逆さっぽいです)
異臭を放つ冷汗脂汗。得意先にペコペコしすぎでアダ名はコメツキバッタ。毛根の消えた頭皮。治すのを諦めた腰痛や歯槽膿漏。部下には飲みに誘ってもらったことが無く、OLさんには「あいつさえいなければ」と疎まれる。
然しながらささやかな幸せを守るため必死に言いたいことをこらえ
「これは白色だ」
と言われればどう見ても真っ黒なものを
「白色でございます」
と答えねばならない。
若いころには自分の親父のそういう背中をみて「カッコ悪いなぁ~」だの「こうはなりたくない」なんて生意気な思いを持ったことも一度や二度ではありません。
しかし不肖小生でもさすがに不惑を超えますと、そんな無名戦士の懸命に戦っている後ろ姿が堪らなくカッコ良く、そんじょそこらのテレビヒーロなんかより、ずっとずっと心に響くようになってくるのです。
そんなお父さん達ってカッコ良くありませんか?
ところがどっこいそんなお父様方を顧みず、平気の平左で大声出して
「それを言っちゃあ、おしまいよっ!」
そう言い放ってしまう御仁。
それが寅さん。
映画「男はつらいよ」の主人公。フーテンの寅さんなのであります。
ある意味お父様方の代弁者として、言いたくても言えない、やりたくても出来ない、そんな心の燻りをスカッとかなえてくれる憧れのヒーロだったのかもしれません。
ある意味お父様方の代弁者として、言いたくても言えない、やりたくても出来ない、そんな心の燻りをスカッとかなえてくれる憧れのヒーロだったのかもしれません。
自分のそばにはいて欲しくない。
でもどこかには存在していて欲しい。
そんな寅さんを演じた渥美清氏の歌声による2曲をカップリングしたシングル盤を今日はご紹介します。
では早速チェックしていきましょう。
でもどこかには存在していて欲しい。
そんな寅さんを演じた渥美清氏の歌声による2曲をカップリングしたシングル盤を今日はご紹介します。
では早速チェックしていきましょう。
右上にはクラウン・レコードのロゴが。
A面は「男はつらいよ」から主題歌が、そしてB面には「泣いてたまるか」からその主題歌が収録されいます。
「泣いてたまるか」は「男はつらいよ」が作成される前に渥美清氏が主演をしていた人気テレビドラマでした。
中央部の写真部分を拡大してみました。背景は「寅さん」らしくめでたい飾り物で溢れています。
ついでに両脇の模様も拡大。
A面は「男はつらいよ」から主題歌が、そしてB面には「泣いてたまるか」からその主題歌が収録されいます。
「泣いてたまるか」は「男はつらいよ」が作成される前に渥美清氏が主演をしていた人気テレビドラマでした。
中央部の写真部分を拡大してみました。背景は「寅さん」らしくめでたい飾り物で溢れています。
ついでに両脇の模様も拡大。
寅さんだったら唐草模様なんかがお似合いのような感じですが、こちらはもっとオシャレな柄で飾られています。
【裏ジャケ】
はにかんだ笑顔でポーズをキメていらっしゃいます。
「こんなの苦手なんだけどなぁ~」なんて笑い声が聴こえてきそうな一枚です。
残念ながら撮影者のクレジットは有りません。
胸元のピンポイントのマークも拡大。
【ジャケ見開き】
二つ折りのジャケットで内部に歌詞、簡単な楽譜、そして他の「ベスト・カップル・シリーズ」の作品一覧が掲載されいます。
見開き右側部分。歌詞などは例のごとくボカシを入れてあります。
演奏は両曲ともクラウン・オーケストラさん。
見開き左側。 右のボカシ部分には簡単な楽譜が印刷されています。
「ベスト・カップル・シリーズ」の作品一覧を拡大すると、少なくとも24作品がリリースされていた事がわかります。
昭和歌謡や演歌、振付が付属しているものも有ったり中々興味深いです。
私の世代でも聴いたことの有る曲が多くありますので、当時の流行った曲をまとめてシリーズ化したものなのではないでしょうか。
下部のクレジット部分から1972年の発売ということがわかります。私の生まれた年ではないですか(汗)。
【レーベル面】
オレンジラベルです。
A面。
作詞:星野哲郎、作曲:山本直純の両氏の手によるものです。
レーベル面センターホール右側の「Nov.'72」の記載から1972年の11月の発売らしいことがわかります。
B面。
こちらは作詞:良池まもる、作曲:木下忠司の両氏のものによります。
「泣いてたまるか」の方がテレビ放映は先だったのですが、渥美清氏の人気が爆発したのが「男はつらいよ」からでしたので、B面に落ち着いているのかと思われます。
今でも時々テレビのCS放送で再放送をしてますね。
かくいう私もテレビで全話視聴済みなのであります。
実はコチラのレコードにはラベル違いが有って黄色ラベルが確認されています。
どちらが先にリリースされたのかは判然としないのですが、売れ行き好調で再発されたのでしょう。
一聴したところ、A面の「男はつらいよ」はややテンポが遅めで、映画で主に使われていたバージョンとは異なるような感じを受けます。
そもそもこの曲には色々なバージョンが存在し、この再発シリーズのためにわざわざ録音し直したとは考えにくいので、既存ものからの収録かと思われます(あくまでも個人的な推測です)。
「男はつらいよ」は人気映画でしたのでLP/EP問わず各種のレコードが発売されていました。
レコード収集家の皆様、バージョン違いのコンプリートを目指して愛しの寅さんのレコードを探してみるのも乙なものではないでしょうか!