ラーズ・エリック・マットソン / MATTSSON, LARS ERIC - can't go on without your love - LEMEP10
アーティスト - ラーズ・エリック・マットソン / MATTSSON, LARS ERIC
タイトル - can't go on without your love
品番 - LEMEP10
発売国 - フィンランド
北欧メタル
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確認済みマトリックス番号
A面:LEMEP-10-A 871202GP、B面:LEMEP-10-B 871202GP
【表ジャケ】
知らない人は知らない、知っている人は忘れている、北欧はフィンランドを代表する(?)叙情派ハード・ロック・ギターの名手、ラーズ・エリック・マットソンの自主制作ソロ・デビューシングルです。
何を隠そう弊店は開店当初はこういった北欧のニッチでそしてサッチもいかないマイナーなハードロックのレコード/CDを主に扱うお店だったのでございます。
それが売上という非情な現実に直面し、相棒のスタッフリーダーの厳しい監視のもと軌道修正を重ねに重ね現在のような形態に落ち着いているのであります。
然しながら、私自身がこのジャンルのディープなマニアでしたので、原点回帰という意味合いも含めて今回はキーボードを打つ指も自ずと熱を帯びて参ります。
さて、汗ばんだ指先と共にいつも通りレコードの詳細をチェックしていきましょう。
ある意味非常にインパクトのあるジャケットです。
薄暗い照明、眠そうなラーズ氏の表情、バックの冴えないカーテン。
どれを取っても「何故?」という言葉しか見当たりません。
どうしてもっと適当な写真がなかったのか?ヤッツケ作業感が半端ありません。
しかもよく見てみると
誰だよっアンタ?
これ私の目の錯覚なんでしょうか?
誰か見きれていませんか?
「おっ、写真撮るのかよ。隠れとくか」
と慌ててカーテンで顔だけを隠しているような・・・。
兎にも角にも何故この日、この時、この瞬間を貴重なデビューシングルのジャケットに切り取ったのか?
まさに「謎ジャケ」の真骨頂。
さて、裏ジャケは打って変わってシンプルなものです。
上から順番にチェックしていきますね~。
左上の品番。「LEMEP-10」恐らく「Lars Eric MattssonのEPの10」という意味でしょう。品番が「10」というのはそれ以前にデモテープとか何かの音源が9個あったということかもしれませんね。
表面はエンボス仕様でボコボコしています。
収録曲です。読みにくっ!
クレジット関連。
作曲やプロデュースはラーズ氏自身が行っています。
ボーカルのThor Hammer氏は後々もラーズ氏のプロジェクトに関わってくる人物です。
「This EP was recorded deep in the woods of Bartsgarda」といった文言が自主制作盤らしくって微笑ましいですね。
Bartsgardaって何処?と地図で調べてみました。
しかも自宅住所?も印刷されています。
最後の「FOR YOU!」といったところも遊び心があってこれまた微笑ましいです。
中央下部のクレジットです。意味は不明。
A面。
何としたことでしょう。
悲劇です。
本来は45回転のところ、間違って33回転とプリントされてしまったようです。
レコードの回転数が手書きで45回転に修正されています。
気付いた時のラーズ氏の失望感たるや・・・。
これ多分慌てて手作業で書き直したんだと思うんですよ。
盤面のマトリックス番号の「871202GP」というのから推測すると恐らく1987年の12月2日にレコードのプレスを行って、12月末のクリスマス頃には完成パーティーなんかをしようとしていたんじゃないでしょうかねぇ。
スタッフ/家族を総動員して黙々とマジックで書き直している姿が目に浮かびます。
B面。
もはやこの悲壮感漂う手描きマジックの修正痕も当時の情景を偲ばせてくれる貴重な印ではないでしょうか。
スタッフ/家族の手によるものかもしれませんが、ラーズ氏及び製作者のサインと思えばそのありがたみもひとしおです。
全体を改めてチェックし直してみますと色々と突っ込みどころが有るのは疑いようのない事実であります。
然しながらリリースされたのが現在の2016年から約30年前の1987年。
ラーズ氏も勿論今から約30歳若かった訳でして、若さゆえの勢いやソロデビューする燃えたぎる意気込みが凝縮されているということでしょう。果たしてそれが意図したものかどうかは別としても。
齢を重ねた古ぼけた今の私の眼からすると苦笑してしまう部分があるのは事実なのですが、このシングルと出会った当時はそんな粗なぞ気に留めず、その内容の良さに心をトキメカせて聴き入ったものです。
知っている人は忘れているでしょうから、内容を簡単に説明しますと、歌入のA1を除き他の3曲はラーズ氏の速弾きギターを中心としたインスト曲が収録されています。
全般に古き良き80年台中期頃の北欧メタルを絵に描いたような作風で、クラシカルでメロディアスな旋律のギターと叙情的な歌メロがフィンランドの深い森の厳しい冬の風景を想起させるような、そんな荒涼感に満ちた北欧ならではの楽曲が収まっております。
後年には独自の作風を確立していくラーズ氏ですが、この頃は良くも悪くもイングヴェイの影響を脱していないギター・プレイが凝縮されていて、この種の音楽が好きな方でしたら今でも充分楽しめると思いますよ。
根が北欧メタルのマニアでしたので、思い入れも交えてついつい長くなってしまいましたが、また自宅の段ボールを掘り起こしてこの種のレコードの解説を行っていければと思います。
でも開業当初に大量に放出してしまったので、マニアを唸らせる逸品が残っているかどうかが問題ですが・・・。
誰か見きれていませんか?
「おっ、写真撮るのかよ。隠れとくか」
と慌ててカーテンで顔だけを隠しているような・・・。
兎にも角にも何故この日、この時、この瞬間を貴重なデビューシングルのジャケットに切り取ったのか?
まさに「謎ジャケ」の真骨頂。
【裏ジャケ】
さて、裏ジャケは打って変わってシンプルなものです。
上から順番にチェックしていきますね~。
左上の品番。「LEMEP-10」恐らく「Lars Eric MattssonのEPの10」という意味でしょう。品番が「10」というのはそれ以前にデモテープとか何かの音源が9個あったということかもしれませんね。
表面はエンボス仕様でボコボコしています。
収録曲です。読みにくっ!
クレジット関連。
作曲やプロデュースはラーズ氏自身が行っています。
ボーカルのThor Hammer氏は後々もラーズ氏のプロジェクトに関わってくる人物です。
「This EP was recorded deep in the woods of Bartsgarda」といった文言が自主制作盤らしくって微笑ましいですね。
Bartsgardaって何処?と地図で調べてみました。
しかも自宅住所?も印刷されています。
最後の「FOR YOU!」といったところも遊び心があってこれまた微笑ましいです。
中央下部のクレジットです。意味は不明。
【レーベル面】
A面。
何としたことでしょう。
悲劇です。
本来は45回転のところ、間違って33回転とプリントされてしまったようです。
レコードの回転数が手書きで45回転に修正されています。
気付いた時のラーズ氏の失望感たるや・・・。
これ多分慌てて手作業で書き直したんだと思うんですよ。
盤面のマトリックス番号の「871202GP」というのから推測すると恐らく1987年の12月2日にレコードのプレスを行って、12月末のクリスマス頃には完成パーティーなんかをしようとしていたんじゃないでしょうかねぇ。
スタッフ/家族を総動員して黙々とマジックで書き直している姿が目に浮かびます。
B面。
もはやこの悲壮感漂う手描きマジックの修正痕も当時の情景を偲ばせてくれる貴重な印ではないでしょうか。
スタッフ/家族の手によるものかもしれませんが、ラーズ氏及び製作者のサインと思えばそのありがたみもひとしおです。
全体を改めてチェックし直してみますと色々と突っ込みどころが有るのは疑いようのない事実であります。
然しながらリリースされたのが現在の2016年から約30年前の1987年。
ラーズ氏も勿論今から約30歳若かった訳でして、若さゆえの勢いやソロデビューする燃えたぎる意気込みが凝縮されているということでしょう。果たしてそれが意図したものかどうかは別としても。
齢を重ねた古ぼけた今の私の眼からすると苦笑してしまう部分があるのは事実なのですが、このシングルと出会った当時はそんな粗なぞ気に留めず、その内容の良さに心をトキメカせて聴き入ったものです。
知っている人は忘れているでしょうから、内容を簡単に説明しますと、歌入のA1を除き他の3曲はラーズ氏の速弾きギターを中心としたインスト曲が収録されています。
全般に古き良き80年台中期頃の北欧メタルを絵に描いたような作風で、クラシカルでメロディアスな旋律のギターと叙情的な歌メロがフィンランドの深い森の厳しい冬の風景を想起させるような、そんな荒涼感に満ちた北欧ならではの楽曲が収まっております。
後年には独自の作風を確立していくラーズ氏ですが、この頃は良くも悪くもイングヴェイの影響を脱していないギター・プレイが凝縮されていて、この種の音楽が好きな方でしたら今でも充分楽しめると思いますよ。
根が北欧メタルのマニアでしたので、思い入れも交えてついつい長くなってしまいましたが、また自宅の段ボールを掘り起こしてこの種のレコードの解説を行っていければと思います。
でも開業当初に大量に放出してしまったので、マニアを唸らせる逸品が残っているかどうかが問題ですが・・・。