ストームウィング / STORMWING - (eyes as) cold as ice - SW001
アーティスト - ストームウィング / STORMWING
タイトル - (eyes as) cold as ice
品番 - SW001
発売国 - フィンランド
bw/hypnosis、北欧メタル、自主制作盤
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確認済みマトリックス番号
A面:SW 8701 A FX、B面:SW 8701 B FX
フィンランドのメロディックHRバンドの自主制作デビューシングル
1987年のリリースという北欧メタルブームに徐々に陰りが見え始めてきた時期にリリースされた1枚だ
バンドの名前を見て懐かしいと思ったマニアの方もいることであろう
彼等は1994年に、ここ日本のみでアルバム「Stormwing」をリリースし一躍その名前をメロディアスHR系のファンの間に知らしめることになる
90年代前半という往年のメロディアスな北欧メタルが日本のマーケットに殆ど紹介されなくなり、マニアがその種の音を渇望していた時期にリリースされた彼等のアルバムは、まさにマニアにとっては一筋の光芒であった
実際には現地では幾多のメロディアス系のバンドが細々と活動していたのだが一切その情報が途絶えてしまい、こういったバンドが北欧ではほぼ全滅状態であると思われていた時期の彼等の突然の出現は一つの事件であったとも言える
このバンドを見出した当時の日本のレコード会社の担当者は彗眼であった
何故なら彼等の出現を嚆矢として、間もなく幾多のメロディアス系の北欧ハードロックが次々と日本のマーケットに紹介され始め、第二次北欧メタルブームとも言える様相が90年代半ば以降現れてくるのであるから、今から振り返ればあまりにも鋭い眼力であったと言えるであろう
そんな彼等が日本にてデビューを飾る何年も前に作成された真のデビュー作を本日はご紹介したい
詳細をチェックしていきたい
【表ジャケ】
タイトル曲のイメージに沿った「眼」が印象的なジャケだ
上部にはバンドロゴ
何かを見つめる眼
その眼を見るバンド・メンバー達の背中
下部には両面の曲名
【裏ジャケ】
裏ジャケにはメンバー写真や諸情報の記載が丁寧にしてある
自主制作盤にしてはかなり親切な作りになっている
左上にはメンバーのクレジット
その下には録音情報
1987年の3月にスウェーデンにて録音されている
連絡先の住所だ
地図は以下の通りと思われる
右側にはサンクスクレジットだ
「No thanks fo the Finnish winter!!!」という文言が微笑ましい
下部にはメンバーの写真
不自然なメンバーの髪の毛に写真の白抜きの甘さが目立つ
右下には品番
【レーベル面】
至ってシンプルなものだ
上部にはバンド名
左側には回転数と権利関係の記載及び品番
右側にはステレオ表記
下部には曲のクレジット
主にリズム・ギターのCariが作った楽曲だ
メロディアスなギターの旋律とキーボードの調べが印象的な曲だが、ボーカルのやや不安定な箇所が目立ってしまうのが難点である
しかしながら典型的な80年代半ばの北欧メロディアスの路線なのでマニアには充分に楽しめるであろう
最下部には権利関係の文言
B面も同じデザイン
バンド名
回転数、権利、品番
ステレオ表記
こちらはドラムのKenの作による楽曲
両面の曲ともリズム隊が作曲しているのが興味深い
こちらもキーボードが印象的なアップテンポな楽曲で、出来はこちらのほうが良いのではなかろうか
ボーカルはやや弱めだがそれを気にさせないように作り込まれた無理のないボーカルラインと効果的に各所に散りばめられているキーボードの甘い調べ、緊迫感を煽るギターリフ、そしてザクッと切り込んでくるギターソロなど、聴きどころは多い
最下部には権利関係の文言
彼等はこのシングルの2年後にもう一枚シングルを自主制作でリリースしている
その後ブランクをおいて90年代前半に活動を再開しCDシングルをリリース
それが当時の日本のレコード会社の目にとまったのか、先述の通りここ日本で本格デビューを果たすのであるが、その後はCDシングルを細切れで数枚リリース
現在でも一応活動は続けているようだ(参照:Facebook)
出来映えの割には今ひとつ再評価の機運が見られないのが非常に残念である