ホーク / HAWK - just a little boy - PHS91
アーティスト - ホーク / HAWK
タイトル - just a little boy
品番 - PHS91
発売国 - スウェーデン
北欧メタル、ビスカヤ関連
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確認済みマトリックス番号
A面:PHS 91 A LP910827、B面:PHS 91 B LP910827(「LP」は「Le」の可能性もあり)
今日も北欧はスウェーデンからマイナーな1枚をご紹介する
北欧のシングルと聞き、ジャケのストラトキャスターとポーズを決めるギタリストの写真を見たら心を躍らせる方も多いことであろう
このシングルでボーカルをとっているのが元Biscayaの「ギタリスト」のPer Edwardsonと聴けば北欧メタルマニアの心はますますもって穏やかではあるまい
1991年にHawkことPer-Hakan Skanbergのソロプロジェクトとしてリリースされた1枚
Biscaya解散後はプロデューサー等の裏方として活躍中のPerだがここでは中々ワイルドなボーカルを披露している
諸氏の期待は俄然高まるところだろうが、その収録内容以上に興味を引く点があるので、そちらにも留意していただきたい
それでは詳細をチェックしていく
【表ジャケ】
至ってシンプルなモノクロの写真だ
写真部分の拡大
ストラトのギターが収録内容への期待を誘う
左側には縦書きでバンド(?)名の印刷
右側にはタイトル曲名
【裏ジャケ】
裏ジャケには情報が詰まっている
右上に品番
A面のタイトル
B面のタイトル
自主プロデュースである
左下には録音情報
エンジニアはMans Abrahamsson
ボーカルのアレンジはPer Edwardson自らが行っている
レコーディングはヨーテボリのTuff Studio
その下にはサンクス・クレジット
右側にはメンバーのクレジット
他のメンバーの経歴が面白い
ドラムのJonas Lundbergは後にPaganのアルバムにゲスト参加
ベースのJohan Strombergも元Biscayaで、Mentzer~Cameraに参加
北欧メタルのマニアなら血の騒ぎを抑えきれないバンド名が並ぶ
Paganはこれもまた同じくBiscaya人脈を駆使したデビューアルバムを90年代にリリースしており、Per Edwardsonもバックボーカルで参加している
MentzerはSilver Mountain加入前のChrister Mentzerが結成していたバンドでSilver Mountain脱退後に結成したNorden Lightの前身バンドである。
前者に比べてかなりマイナーなバンドになるが、Cameraは元BiscayaのボーカルMagnus StrombergがBiscya解散後に参加したAORバンドだ。Mats Olaussonもメンバーとして名を連ねているがシングル1枚で消えてしまった
この辺のバンド人脈は非常に複雑に絡み合っているが、丹念に辿っていくと興味深いバンド名や人名がポッと出てきたりするので全くもって油断ならない
その下は自宅であろうか?
Limmaredの地図のリンクを貼っておく
下部には権利関係の文言
【レーベル面】
レーベル面は何の飾り気もないシンプルなものだ
上部にはロゴ
左側には権利関係の表記と発売年
右側には品番と回転数
下部にタイトル。3分と短い曲だ
ミッドテンポでグルーヴィーなリズムが印象的な曲であるが、北欧らしい透明感やメロディアスさは無い。元々Biscaya自体が美旋律よりもオーソドックスなハードロックを得意としていたので、その流れで聴けば違和感は無いだろう
Perの声質やコーラスの入れ方などから先述のPaganに印象が似てなくもない
肝心なギターだが特段速弾きが目立つわけでもなく、ジャケットのインパクトから期待すると肩透かしをくらうほどソロも短く控えめである
下部のアップも掲載しておく
B面もA面と同じデザイン
ロゴ
発売年など
品番/回転数
曲のタイトル。こちらも3分強と短い曲だ
こちらもミッドテンポでオーソドックスな曲である、こちらもやはり曲調からPaganに印象がダブってしまう
ギターソロも至ってシンプルで短く、ソロシングルであるにも関わらず謙虚にバンドの音に徹している
下部の拡大
このシングル盤の後にCDシングルでもう一枚Hawk名義でシングルをリリース
そちらでもボーカルをPer Edwardsonが歌っており、他のメンバーも全て元Biscayaのメンバーで占められているので、入手困難であるが興味のある方はぜひチェックしていただきたい
収録されている楽曲自体は北欧らしさを感じさせないオーソドックスなハードロックであるが、その参加メンバーの人脈の妙がこのシングルの価値を一段高めている一つの要因であるのは間違いない