スティール・アロウズ / STEEL ARROWS - loud guitars - STEELARROWS001
アーティスト - スティール・アロウズ / STEEL ARROWS
発売国 - スウェーデン
bw/lonely night 、北欧メタル、自主制作盤
確認済みマトリックス番号
A面:SA 01 A LP LR1CR、B面:SA 01 B LP LR1CR
本日も北欧はスウェーデンからレアな自主制作盤をご紹介する
北欧のGuns N' Rosesと呼ばれたかどうかは不明だがアメリカンでスリージーなハードロックを演っていたSnakepit Rebelsにてボーカルを担当していたUbbe Rydeslattがそれ以前に在籍していたバンドの唯一のシングル
こちらのバンドではSnakepit Rebel程ではないものの、やはりアメリカンテイストなハードロックをしている。
どちらかというとこちらはGuns N' Rosesより一世代前のL.A.メタル世代の音に近いので、ロックン・ロール然としたハードロックはちょっと苦手という向きにも聴きやすい部類に入るだろう
それでは詳細をチェックしていきたい
【表ジャケ】
黒を貴重としたおどろおどろしいグロテスクなジャケだ
彼等の音楽性とは違ってまるで後のデスメタル系のバンド群が使いそうなアートワークである
当時これをジャケ買いしてしまったマニアは中身とのギャップにさぞ戸惑ったことであろう
上部にはバンドのロゴ
真ん中の絵の部分を拡大してみる
階段が見える。地下室か何かだろうか
バンド名にちなんだのであろうか、棺桶から這い出てくるソンビらしきものが手に「Arrow」を持っている
【裏ジャケ】
裏ジャケには各種情報の記載がある
右上には品番。自主制作らしくバンド名と001が品番となっている
曲目の表記。両曲とも英語で歌われている
自主盤としては親切にもメンバーの表記がある。担当楽器名はスウェーデン語で記載されている
ど真ん中にはなぜか「福」の記載が
右にはサンクスリスト。Google翻訳によると「ett stort tack till」とは「a big thanks to」ということらしい
曲の作者のクレジットだろうか
製作時の情報が記載されている。ここからStudio Svangrummetにて1985年の1月19-20日に録音作業が行われたらしいことがわかる
【レーベル面】
赤一色の至ってシンプルなものだ
上部にはバンド名
左側には権利関係の記載。
よく見ると1983年に権利の登録がされているようだが、シングルのリリースは1985年なので、リリース前のデモか何かを作成したときにその登録がなされたのではないかと推測される
右側には品番と回転数、ステレオの表記。「NR 001」は「No.001」という意味であろう
下部には曲のクレジット。メンバー全員の共作だ
ギターソロは無く3分強と短めの楽曲だ
Ubbeのガラガラとした声質がうまくマッチしたミッドテンポのアメリカンなハードロックである
Snakepit rebelよりややメロディを意識はしているが、ボーカルラインにノリ重視な面が見え隠れするのはUbbeの今後の方向性が分かって面白い
B面もA面と同じデザインだ
上部にはバンド名
左側には権利関係の記載
右側には諸情報
下部には曲のクレジット。こちらもメンバー全員の共作ということらしい
こちらは憂いのあるメロディーが印象的なゆっったりとしたバラード
Ubbeの声質でバラードというのも中々厳しいかと思ったのだが、思いの外と言っては失礼になってしまうが良い出来に仕上がっている
こちらは中間部にメロディアスなギターソロが挿入されている
ボーカルのUbbeはこの後Great King Ratの前身バンドに参加したりと各種の活動の後、パンク/ハードロック系のBlind Systemというバンドにて音源を残している
このシングルは典型的な北欧メタルを期待すると肩透かしをくらうが、80年代半ばの北欧メタルの一側面を聴かせてくれる好作だ