売主様からご感想を頂きました。(2011/5/16)
お世話になっております。
本日、入金を確認いたしました。早速のお手配、ありがとうございます。
大変お手数をおかけしました。
東京オリンピックの年、1964年に北海道の実家を離れ東京での学生生活が始まりました。下宿生活でした。
オリンピック開催に合わせ、テレビはカラー放送が始まりましたが、終日カラー放送ではありませんでした。もちろんテレビはありませんでした。
実家で生活していた頃は、父親のレコードコレクションから引っ張り出し自由に聴くことができました。もちろん下宿生活にステレオはありませんでした。
そのまま東京で卒業し、就職することになりました。
初めてのボーナスで、「TRIO」(現「KENWOOD」)の(中では安価な)コンポを購入しました。それが私のレコードコレクション(と言うほどのものではないが)の始まりでした。
電話での父からの情報(助言)をもとに、余裕のある月の給料日にはレコード店に立ち寄り、一枚、一枚と増やしていったものでした。
父が亡くなったときには、父のコレクションの中から数枚を実家から譲り受け、私のものに加え聴いておりました。
このたび送らせていただいた中には、父から受け継いだ数枚も含まれております。
その後の音楽ソフトの目まぐるしいほどの変遷。再生機材にも変化が表れ、当然のようにレコードプレーヤーなどは標準では組み込まれなくなって久しくなりました。
このたびお世話になったレコードの処分を契機に、つぎの機材の買い替えの際はレコードプレーヤーの調達に頭を悩ます必要が無くなりましたが、そこに一抹の寂しさも感じております。
我が家の近くに古くからあったレコード店も、CDの棚がだんだん広くなり、ついには完全なCDショップとなり、それが今年の2月にはついに廃業となりました。
これが、私の40年を超えるレコードに纏わる思い出でしょうか。
書いてみて、それが父の思い出にもつながっているのに気が付きました。
奇しくも先月、父の三十三回忌を執り行いました。
このたびは大変お世話になりました。改めて、厚くお礼申しあげます。
東京都、Y様