シンセサイザーのバッハ と バッハのコーヒー・カンタータ
スタッフの河野です。
バッハが何か驚いてます。
そりゃバッハが聴いたら驚きますね。
私も何も知らずに聴いて驚きました。
ジャケを見て、普通のクラシックのレコードではないだろうなとは思いましたが、ロックのカバーか何かだとぼんやり思っていた訳です。
そしてレコードをかけてみると、なんと電子音!
シンセサイザーによる演奏です。
調べてみると、シンセサイザーのみで演奏された初の音楽ということで有名な作品なのですね。
そこでクラシックをチョイスしたというのも何かスゴイです。
その時ほんの少ししか聴いていないので、全て聴いてみたいのです。
しかしこういうのは元の楽器による演奏をよく把握してから聴いた方が面白いのではないかと思い、なんとなく躊躇しています。
これからバッハを何曲か制覇してみなければなりません。
今、かなり興味津々なアルバムです。
もうひとつ、バッハで気になっていたレコードを。
バッハの 『Coffee Cantata』。
コーヒーが美味しい季節ですね。
甘いお菓子とコーヒーの組み合わせが私は大好きです。
コーヒー・カンタータなんて一体どういう歌なんだと、興味を持ちつつも調べることもせず、今に至るという感じだったのですが、このジャケのイラストを見て、さらに予想がつかなくなってきました。
丁度良いところに、この裏ジャケには、
歌詞が載っているのですね。
父親 SCHLENDRIAN と 娘 LIESCHEN の物語です。
父と娘がコーヒーをめぐって口論しています。
コーヒーをやめたくない娘とやめさせたい父親。
一日三杯コーヒーを飲まないと干からびたヤギのステーキみたいになる、と言う娘。
コーヒーをやめないと結婚式もないし、散歩も認めないし、流行のドレスも買ってあげない、と言う怒り心頭の父。
両者、頑なに極端です。
何もかも奪おうとする父。
コーヒーさえ有ればいいと言う娘。
じゃあ夫も絶対持っちゃダメ、と父。
え、イヤだ、もうコーヒー飲まない、あっさりと折れる娘。
それなら、と娘のために夫を探しに出かける父。
喜ぶ娘。
しかしいつでもコーヒーを飲めるよう、夫に約束させようと企む娘。
面白いですね。
こんなコメディだったなんて。
ジャケのイラストの意味が解りました。
娘のコーヒーの中毒具合が危険ですね。
父親が怒るのも無理はないかもしれません。
当時は女の人がコーヒーを飲むのはあまり良くないみたいな風習も有ったみたいです。
高級品でもあったみたいですね。
しかしそんな時代から人々はコーヒーにハマっていたんですね。
ワルター・カーロス | スイッチト・オン・バッハ
ルドルフ・エヴァーハルト | bach; cantatas "coffee" "amore traditore"