ユージン・オーマンディ | ベルリオーズ:幻想交響曲作品14 の素敵なジャケなレコード
スタッフの河野です。
ベルリオーズ 『幻想交響曲』。
素敵なジャケです。
タイトル通り、幻想的な絵ですね。
どんな作品なんだろうと興味を惹かれました。
『幻想交響曲』 にはストーリーが有るんですね。
裏ジャケに解説が書いてありました。
これもまたさらに興味を惹かれるストーリーです。
第1楽章 「夢、情熱」
第2楽章 「舞踏会」
第3楽章 「野の風景」
第4楽章 「断頭台への行進」
第5楽章 「魔女の祝日の夜の夢」
という5つの楽章からなっています。
タイトルだけ見ていくと、第4楽章からの急展開に、物語の中で一体何が起こったんだろうかと思いますね。
この作品には、「ある芸術家の生涯の挿話」 という副題がついているようです。
ジャケの解説に、ベルリオーズが書いたプログラムとして載っているものを引用してみると、
「異常に鋭敏な感受性ゆたかな想像力にめぐまれた青年芸術家が、失恋の絶望から阿片を飲んで自殺をはかる。
しかし薬の量が少なかったため、彼は深い眠りにおち、そこで一連の奇怪な幻覚をみる。
この幻覚が生みだした感情や情緒や記憶が、彼の中で音楽的な心像に変形されてゆき、そこでは、恋人はひとつの旋律となり、それは固定観念として、彼の耳にくり返し帰ってくる。」
と、なっています。
この主人公の芸術家のモデルとなっているのは、ベルリオーズ本人だそうですね。
自分の実体験をもとに作曲した作品だそうです。
さて、このジャケのテーマになっているのはきっと第5楽章ですね。
ジャケの解説では魔女となっていますが、他に調べてみると、第5楽章は主人公の死を喜ぶ魔物たちの宴のシーン、のようなことを書いてあるものも見つけました
おそらくこれが、主人公と片思いの彼女の姿ですかね。
しかしこの絵からはそんな悲劇的なストーリは想像つきませんね。
どこへ続いているのか、この不思議な道が私は好きです。
この曲の物語は決して幸せではありませんが、現実にはベルリオーズはこの曲の発表後にその題材となった彼女と結ばれたみたいですね。
ハッピーエンドでめでたしめでたしで良かったです。
ユージン・オーマンディ | ベルリオーズ:幻想交響曲作品14