ヘルベルト・フォン・カラヤン - 双頭の鷲の旗の下に/カラヤン、ドイツ名行進曲集 - MG9755/6
スタッフの河野です。
一瞬、ジャンルを勘違いしますよね、このジャケ。
どう見てもメタルっぽいんですもん、このモチーフ。
ドイツ・グラモフォンでこんなに燃えたぎってるの見たことないです。
”MÄRSCHE” ドイツ語で行進曲。
帯で一文字隠れてますが、”メルシェ” と読むそうです。
”行進曲” の文字までメラメラなんです。
カラヤンも拳握ってます。
指揮も勇ましくなるのでしょうか。
マーチのレコードを聴くと、砂埃舞う運動場の情景がブワァーッと蘇ります。
そうです、運動会の記憶です。
丁度今頃の時期ではないですか?
最近は変わりつつあるようですが。
小中学生の頃の事なので、普通に思い出そうとしてもほとんど記憶なんてどっかに行っちゃってるんですが、音楽を聴くとその運動場に立っている感覚が呼び起こされます。
どれだけ行進の練習をさせられたかということです。
頭の中のどこかには強力に染みついてるんでしょうねー。
スゴイですね、音楽のチカラは。
特に、帯にも書かれている 『双頭の鷲の旗の下に』。
ハプスブルク家、そしてオーストリア・ハンガリー帝国の紋章のことだったのですね。
そんな歴史も、こんなカッコイイ題名も知らずに歩いてましたけどね。
このアルバムの邦題は、ドイツ名行進曲集 ですが、ドイツ語のタイトルは、Preussische und Österreichische Märsche となっていて、何か長いなと思って調べてみたら、プロイセンとオーストリアの行進曲集、という意味みたいです。
そういう時代に作られた曲が多いのですかね?
見開きには曲の解説と共に兵士や軍隊の絵が載っています。
そうですよね。 今まで深く考えたことはありませんでしたが。
私にとっては運動会のイメージとがっちり結びついている行進曲ですが、本来は軍隊のために書かれたものですからね。
だからジャケだってこんな闘志メラメラになるわけですね。
少し見方が変わりました。
ヘルベルト・フォン・カラヤン 双頭の鷲の旗の下に/カラヤン、ドイツ名行進曲集 MG9755/6