D'ACCORD - ge mej mer - SOS1100
アーティスト - D'ACCORD
タイトル - ge mej mer
品番 - SOS1100
発売国 - スウェーデン
bw/vad ar tiden vard?、キー・マルセロ、北欧AOR
「D'ACCORD」 を在庫から検索する
「SOS1100」 を在庫から検索する
確認済みマトリックス番号
A面:SOS-1100-3474-CR、B面:SOS-1100-3475-CR
80年代初期に2枚のシングルを残しただけで消えてしまった北欧はスウェーデン出身のバンド「D'accord」。
本来ならローカルバンドの一つとして忘れ去られてしまったであろうそのバンドを、北欧ハードロックのコレクターには避けては通れない存在にしているのが、そのメンバーの「Kjel Lovbom」である。
何を隠そう彼こそが後にEasy ActionからEuropeに加入するキー・マルセロ氏その人で、ギター兼ボーカルとして同じくバンドに参加している彼のいとこのSven Lovbomと中心メンバーの独りとして名を連ねている。
現在はプロデューサーやセッションギタリストとして活躍中の彼のその経歴を遡っていくと、こういったマイナーな音源に辿り着くというのが中々興味深い。
本日は彼等の2ndシングルの詳細をチェックしていきたい。
【表ジャケ】
シンプルなモノクロのバンド写真。
右上には品番。
メンバーの顔だけ拡大。
諸氏は誰がキー・マルセロか判別が付くであろうか?
右下には大きくバンドのロゴマーク。
【裏ジャケ】
裏ジャケはツートーンカラーで、これまた至ってシンプル。
右上には表ジャケと同じく品番。
中央部にはバンドロゴ。
その下には曲目とクレジット。
珍しくジャケのデザイナーのクレジットが右下に。
中央下部には謎のクレジット。
【レーベル面】
灰色ラベルで、Sound of Scandinaviaの一般的なラベル。
上部にはレーベルのロゴ。
きらびやかに輝くSOSの文字が微笑ましい。
センターホール左側には回転数とステレオ表記。
右側には品番と「3474」という謎の数字。
下部には曲のクレジット。
タイトルをGoogle翻訳で訳してみたところ「Give Me More」とのこと。
イントロや曲中のキーボードの軽めな音が全体的にシンセポップ感を増しているが、哀愁漂うサビや透明感溢れるメロディーがいかにも北欧といった佳曲になっている。
肝心なギターは随分と控えめで、曲中にソロもあるが随分と短く目立たない。
キー氏のいとこのスヴェン氏が共作者として名を連ねている。
B面。
基本的にA面と同デザイン。
上部のロゴ。
センターホールの左側。
右側。
謎の数字は「3475」になっているので、マトリックス番号と照らし合わせて考察するに楽曲の識別/登録番号であろうか。
下部には曲のクレジット。
Google翻訳で訳したら「What time is the making?」とのこと。
A面よりもTOTOの影響が色濃く出ており、所々に哀愁感が漂う爽やかな楽曲に仕上がっている。
この曲のクレジットに名を連ねている「Karin Stigmark」氏はメンバーではないので、元メンバーか外部のライターとの共作ということであろう。
この時点ではキー氏のEurope時代にみせた切れ味鋭いギターワークはまだ聴くことは出来ないが、キャッチーな曲に光るメロディーラインなど後の活動への片鱗が垣間見られる面白いシングルになっている。
バンド全体として捉えても、当時の無名バンドとしてはかなり良質なTOTOに影響を受けたAORサウンドで、アルバムを残さなかったのが非常に残念な出来映えである。
北欧AORやポップス、勿論ハードロックのファンの方にも今でも充分にお楽しみいただける一枚かと思う。