自由の歌、バーンスタイン・イン・ベルリン
スタッフの河野です。
作業中にふと、興味をひかれたジャケの写真です。
デモ? 国旗がちらほら見えます。
こういうジャケもまた珍しいなぁ、という気がしました。
ブランデンブルク門、そして奥にベルリンの壁が有ります。
よく見ると、壁の上にも人が大勢登っています。
アップで撮ってみました。
ちょっと分かりにくいですが。
完全に70~80年台のレコードだと思い込んでいたので、最初、あれ?と思ったわけです。
確認してみると、このレコードは1990年発売でした。
何故この写真?と思い、さらに興味が湧いたので調べてみると、収録されているのは、1989年12月25日のコンサートの録音だということが分かりました。
ベルリンの壁崩壊直後です。
壁崩壊を祝い、レナード・バーンスタイン指揮で、ベルリンにて行われたコンサートだということでした。
演奏者も、イギリス、フランス、アメリカ、ロシア、そして東西ドイツから集められた、臨時編成のオーケストラだったそうです。
そして、ジャケのタイトルにあるとおり、ベートーヴェンの交響曲第9番が演奏されたわけですが、クラシックに詳しくない私でも幼い頃から 『よろこびのうた』 として知っていた 『歓喜の歌』。
この時は、独:An die Freude/英:Ode to Joy の 「喜び/Freude/Joy」 の部分を 「自由/Freiheit/Freedom」 に置き換えて歌われたということなんですね。
そしてコンサートの後、間もなくその模様は、レコードとレーザー・ディスクで発売されたそうです。
なるほどー。
偶然選んだレコードにこんな歴史があったとは。
これも周知の事実ではないか、とは思いましたが、私自身には初耳で驚きな事実だったので書いておきます。
ブログを書くおかげで何だか色々と勉強になります。
裏ジャケに何が書いてあったのか全く思い出せないのですが、もし解説が書かれていたのなら、しっかり目を通しておけばよかったという感じです。
しかしドイツ盤なので、ドイツ語で書かれてあるのなら結局は読めませんが。
写真を撮っておかなかったのが悔やまれます。
数回前の私のブログにも、レナード・バーンスタインが登場して、その時も彼について調べたハズなんですが、今回知ったことにおいては完全に読み飛ばしていました・・・。
その時ちゃんと読んでいれば、今回このレコードを見つけた瞬間に、
あー!コレが例のヤツだ!
と、即、気づけたハズなんですが。
知っていれば見つけた時の喜び倍増ですよねぇ。
それにしても、この写真はどのタイミングで撮影されたものなのでしょう?
私が見たことがある壁崩壊の場面といえば、門が壁の向こう側に有り、この写真とは逆だと思います。
「ベルリンの壁 崩壊」 のようなキーワードで画像を検索してみましたが、やはり反対側からの写真が多かったです。
門は東ドイツ側に有ったとのことですが、これだけ人が殺到しているのならもう行き来は自由になった後でしょうか?