旅立ちの曲 ~ イルカ「なごり雪」、チューリップ「心の旅」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」
こんにちは。スタッフの岩田です。
あっという間に3月です。
卒業式もあちこちで行われている頃だと思います。
ということで、今回のレコードはそんな卒業の時期らしい(?)ものを選んでみました。
まずは、イルカの「なごり雪」
『「東京で見る雪はこれが最後ね」とさみしそうに君がつぶやく』
とあるのですが、発売された頃は積もらなくとも、東京に冬に雪が降るのは珍しくはなかったのかなと思いました。
3月に降ると、なごり雪になるのでしょうか。
大阪では4月にちらつく程度でも雪はあまり考えられないので、今月中にもし雪が降れば、なごり雪を思い出したいと想います。
歌詞の中にある「電車」ではなく、「汽車」という単語に時代を感じたのですが、同じく汽車で旅立ってしまうのが、こちら。
チューリップの「心の旅」
「ああ 明日の今頃は 僕は汽車の中」
この一行だけで切なさでいっぱいになります。
3月は卒業式で別れが、4月は入学式で出会いと、出会いと別れの季節の春。
卒業式があるからというだけでなく、日差しが春の陽気になってきても、まだ肌寒さが残る3月だからこそ、この2曲のような別れの歌が似合うのだと思います。
「なごり雪」、見送る方の歌
「心の旅」、見送られる方(旅立つ方)の歌
どちらにとっても、別れというのは切ないものなのですね。
私の経験としては、留学先から帰ってくる時、友達に会いに海外へ行って帰ってくる時と、見送られる立場の方が多いのですが、友達と離れて一人になる時が寂しいのです。
何度か出国審査を泣き顔で通ったことがあります。
出発の前日に「明日の今頃は、飛行機の中」と思ったことも何度か。
でも意外と帰ってくるとすぐに現実に戻って、明日の日常生活の準備なんかをしてしまうのですが・・・。
ある意味、そんな現実を歌ったのがこの曲かもしれません。
太田裕美「木綿のハンカチーフ」
人の心は変わってしまうものだと、改めて感じてしまう歌詞です。
「心変わり」なのか、「変化」、「成長」なのか。
ここで語っても仕方ないので、やめておきます。
こちらは列車で東へ向かっています。
歌詞の上で「汽車」と「列車」の違いはあるのでしょうか。
私のイメージでは、「汽車」は(昔の)特急や蒸気機関車、「列車」は電車(特急)、新幹線のイメージです。
「東」で都会なので、やはり東京へと行ったということでしょうか。
「都会の絵の具に染まらないで帰って」
方言から標準語になったりすると、地元の友達は淋しく感じてしまうのでしょうか?
私は関西を離れたことがほとんどなく、離れたとしても結局どこへ行っても関西弁を使うので
方言を話さないということがないのですが
「都会の絵の具に染まらないで」とは、こういうことも含まれているんだろうなあと思いました。
なんとなく、3月に合う曲だなと思って、撮っていたのですが上手い具合に、出発の前日(心の旅)、出発当日(なごり雪)、後日談(木綿のハンカチーフ)の3曲になっていました。
私はいつも出勤時に新大阪駅を使っていて、スーツケースを持っている人は毎日にように見かけているのですが、きっとその中にもこれから旅立つ人もいるのだろうな思います。
それっぽい人を見かけたら、頭の中でこの3曲がランダムに流れそうです。
イルカ | なごり雪
チューリップ | 心の旅
太田裕美 | 木綿のハンカチーフ